Sゝゝの磁器製品は、磁器ならではの美しさや質感を引き立てる、無駄を削ぎ落としたデザインが特徴です。
熟練した職人とともに伝統的な技法を再解釈し、現代における磁器の表現に取り組んでいます。

磁器とは

磁器とは、石を含む粘土質の土を1,000℃前後の高温で焼成した硬質で吸収性のない焼物です。
主に土に含まれる原料、焼成の温度帯によって土器、陶器、磁器などに分類されます。
世界で最も長い歴史を持つのは中国で、唐や宋の時代に本格的な磁器が誕生しました。

産地について

日本には江戸初期頃に朝鮮から九州半島に伝来します。
1616年、有田の泉山に陶石を発見し、窯を開いたのが磁器製造の始まりでした。
その地域を中心に焼かれる磁器の総称を「有田焼」と呼びます。
初期の有田焼は粗朴なものでしたが、中国磁器の影響などで、
わずか40年の間に中国・景徳鎮窯磁器の水準に並ぶ技術を持ったと言われています。
その特徴は、磁器特有の白い素地に呉須で絵付けされた優雅な絵柄で、顔料と焼き方、
温度の違いでブルーの発色が微妙に違い、味わいの深さがあります。

Sゝゝの磁器製品

  • 白磁コップ

    白さと薄さを追求した繊細なコップ

    白磁コップは、“白さ”と硝子のような“薄さ”にこだわり製作しています。 最上の素材を用いて、磁器の美しい白さを追求し、釉薬を用いない「から焼き」という技法で仕上げました。

  • 飯碗・宝瓶

    職人がひとつひとつ手仕事によって丁寧に描いた模様

    飯碗や宝瓶は「から焼き」、「錆釉」という釉薬を施した二種類を展開しています。錆釉は使い込む程にツヤが出て、味わいのある表情に変わっていきます。模様は錆釉を施した後、熟練した職人の手仕事により、一本一本釉を削り描いています。

  • 染付け5寸皿・染付け8寸皿

    伝統的な柄や紋様の現代的解釈

    染付皿は伝統的な柄や紋様を再解釈し、印判という技法を用いて柄を施しました。古伊万里の風合いを再現し、釉薬のところどころに鉄粉(黒斑点)が出るのが特徴です。