Sゝゝについて

豊かで厳しい自然のなかで育まれた繊細な感性や味覚、
ときにおおらかで大胆な美意識、
おしみなく丹精をこめるものづくりへの姿勢、
慎ましく始末のよい暮らしの知恵——。
自然との共存のなかで培われてきた日本という国の文化は、
人と自然がいかに折り合いをつけて生きられるかと問われるいまの世界にとって、
ひとつの術になるのではないか。
そのことを私なりのやり方で表現していきたいと考え続けてきた。
遠い未来に生きる誰かのことを思いながら、
世界に向けて「日本」というひとつのあり方を示すために、
今という時代にしかできないものをつくりたい。
「伝統」の力を秘めたこの日本から、世界へ、そして未来へ向けて。

緒方 慎一郎

素材の可能性を追求し、
質感を活かして引き出す美

無垢なもの、自然の素材には神聖さや美しさがあります。陶磁器をはじめ、鐡、錫、銅、漆、硝子、木、竹など、それぞれの素材がもつ新たな可能性を追求し、異素材を組み合わせるなど、その質感や魅力を引き出しています。

職人の技を活かして創造する
“これからの伝統工芸”

人から人へと連綿と受け継がれてきた職人の技は日本の貴重な財産です。この技を絶やさないためには、時代にあわせて革新していかなければなりません。日本各地の職人の方々とともに“これからの伝統”を世界に発信していきます。

見て、触れて、感じる美しい形

見た目だけではなく、手に持ったときの感触や、口に触れたときの感覚を大切に、美しい形を追求しています。凛とした佇まいのなかに、人の手による温もりや熟練の技を活かした繊細さが秘められています。

使うことでその価値が伝わる、
時を経て愛される生活道具

使われてこそ、その価値が伝わり、時を経て、より味わい深さを増す生活道具の創造に取り組んでいます。Sゝゝ[エス]の生活道具は、自社の和食料理店や和菓子店でも日々使用しており、その経験がものづくりに活かされています。